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バートラム物語 ③ バートラムボートの誕生

バートラム物語 ③ バートラムボートの誕生 [2021年05月21日]

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1960年 リチャードはレイモンド・ハントにいつでもマイアミを出て大西洋を走れるボートの設計を依頼した。リチャードの頭に2年前ニューポート沖で見たボートが残っていたものと思える。ハントは自分で開発したディープVモノへドロン船型の30フィートボートを設計した。リチャードはさっそくこのボートを造り(木造艇)「Moppie」(彼女の愛称)と名付けた、そしてサム・グリフィスに見せるとサムは「こんな底の深い船にはセンターボードとセールを付けた方が似合うよ」と笑っていたが、波の中でテストランをして帰った時すぐに「リチャードこのボートでマイアミ―ナッソーに出ようよ」と言った。

 

第4回マイアミ―ナッソーパワーボートレースは南西の風15m/sの強風の中で行われた。ガルフストリームにほぼ直角に吹くこの風が大きな波を起こした。ようやくガルフストリームを抜けると今度は浅いグレートバハマバンクである。浅い海に強風が吹くと三角波が立つ、この中をMoppieは走り切り8時間で完走、優勝した。この時のメンバーはスキッパーRichard Bertram、ドライバーSam Griffith、ナビゲーターCarleton Mitchellであった。

第2位もハント設計の23フィート「ハンター23」、Jim Wynne、Bill McKeown乗り組みで10時間23分であった、3位以下は翌朝に数艇到着したのみで、ほかの多くのボートはリタイアしマイアミに引き返していた。

 Moppie

 

1961年のレースにはこのMoppieをオス型にしてFRP製の「グラス モッピー」全長31フィート、幅11フィート、クライスラー280馬力2機搭載で出場し、4時間20分という驚異的なスピードで優勝した。

 

多くの仲間がリチャードにこのボートを工場を建てて量産しろとけしかけた。そしてこの「グラス モッピー」を基にプロダクションボート Bertram 31が誕生した。


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